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竹村俊彦

竹村俊彦認証済み

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九州大学応用力学研究所 主幹教授

報告

解説パリ協定の努力目標である「産業革命前から地球平均気温1.5度上昇以内」どころか、最低目標の「2度上昇よりも十分低く保つ」も現状では明らかに困難です。なぜなら、世界各国がパリ協定の下で掲げている温室効果ガス排出削減目標自体が、「2度上昇よりも十分低く保つ」ものになっていないためです。つまり、目標達成を目指す以前の問題です。 日本でも酷暑が続き、気候変動の影響を誰もが体感する状態になってきました。できる行動をするということを誰もが意識して、気候変動をできるだけ緩和していくことが、まっとうな環境で生きていくためには必要です。

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コメンテータープロフィール

竹村俊彦

九州大学応用力学研究所 主幹教授

1974年生まれ。2001年に東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。九州大学応用力学研究所助手・准教授を経て、2014年から同研究所教授。専門は大気中の微粒子(エアロゾル)により引き起こされる気候変動・大気汚染を計算する気候モデルの開発。国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書主執筆者。自ら開発したシステムSPRINTARSによりPM2.5・黄砂予測を運用。世界で影響力のある科学者を選出するHighly Cited Researcher(高被引用論文著者)に7年連続選出。2018年度日本学士院学術奨励賞など受賞多数。気象予報士。

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