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竹村俊彦

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九州大学応用力学研究所 主幹教授

報告

解説日本に住んでいると、大気汚染は昔の話で、このようなニュースを読んでも実感が沸かないかもしれません。しかし、世界保健機関(WHO)は、外の大気汚染および調理等による室内の汚染により、世界では「1年間」に約700万人が早期死亡していると推計しています。この人数は、新型コロナによる2020年以降の世界の総死亡数と同程度です。世界では、大気汚染がまだまだ深刻な問題であることがわかる数字です。 大気汚染物質の多くは、気候変動も引き起こします。両者を同時に解決していく「共便益(コベネフィット)」の考え方が重要です。

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コメンテータープロフィール

竹村俊彦

九州大学応用力学研究所 主幹教授

1974年生まれ。2001年に東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。九州大学応用力学研究所助手・准教授を経て、2014年から同研究所教授。専門は大気中の微粒子(エアロゾル)により引き起こされる気候変動・大気汚染を計算する気候モデルの開発。国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書主執筆者。自ら開発したシステムSPRINTARSによりPM2.5・黄砂予測を運用。世界で影響力のある科学者を選出するHighly Cited Researcher(高被引用論文著者)に7年連続選出。2018年度日本学士院学術奨励賞など受賞多数。気象予報士。

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