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竹村俊彦

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九州大学応用力学研究所 主幹教授

報告

見解研究活動の傍ら、毎日PM2.5予測情報を提供したり、一般向けの講演をしたり、アウトリーチ活動を長年積極的にしてきました。そこで今感じていることは、女子中学生へ理系の面白さを伝えることが非常に重要なのではないかということです。例えば、大学では、理系の教員が少なく、増やさなければならないと努力しています。しかし、理系へ進学する女性の学生数を増やして母数を大きくしないと、自然な理系女性教員増加は見込めないのではないでしょうか。文理選択は高校の早い段階で行われるため、高校生向けの対応では若干遅く、中学生に理系の楽しさを広く感じてもらうことが、最も効果的なのではないかと考えています。中学教員は多忙ですので、大学教員などの専門家が分担して特別授業をするなど、方法はあるでしょう(私も少し実践しています)。 この問題意識から、横山広美先生が幻冬舎新書の書籍で書かれている分析も参考にさせていただいています。

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コメンテータープロフィール

竹村俊彦

九州大学応用力学研究所 主幹教授

1974年生まれ。2001年に東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。九州大学応用力学研究所助手・准教授を経て、2014年から同研究所教授。専門は大気中の微粒子(エアロゾル)により引き起こされる気候変動・大気汚染を計算する気候モデルの開発。国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書主執筆者。自ら開発したシステムSPRINTARSによりPM2.5・黄砂予測を運用。世界で影響力のある科学者を選出するHighly Cited Researcher(高被引用論文著者)に7年連続選出。2018年度日本学士院学術奨励賞など受賞多数。気象予報士。

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