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髙岡豊

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中東の専門家(こぶた総合研究所代表)

報告

提言記事の内容を見ると、イスラエルの「世論」からの拒絶の声の文量が多いのですが、タイトルの通りイスラエルとそれを擁護するアメリカが「浮いている」のは明らかでしょう。このような態度でいると、アメリカやその「同盟国」による人権、法の支配云々という論理もご都合主義的なものとしか聞いてもらえなくなり、結果としてそういう論理を持ち出す当事者の威信が低下することになります。国際社会は「違反者」を矯正する機関も権力もない「ジャングルのルール」の世界です。強者が弱者を威圧して暮らす世界がいいのならそれでいいでしょう。国際刑事裁判所をはじめとする国際機関が「こちら」に都合の悪い「偏向した連中」に利用されていると主張するならば、それを理知的な方法で是正する政策や工作を考えた方がいいでしょう。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 田上嘉一

    弁護士/陸上自衛隊二等陸佐(予備)

    補足国際刑事裁判所(ICC)は、ジェノサイドや人道に対する罪、戦争犯罪など最も重要な犯罪について管轄権を…続きを読む

  • 鈴木一人

    東京大学教授/地経学研究所長

    解説イスラエルは自らの行動を何らかの形で法的に正当であるものと主張する。その解釈がいかに飛躍していても、…続きを読む

コメンテータープロフィール

髙岡豊

中東の専門家(こぶた総合研究所代表)

新潟県出身。早稲田大学教育学部 卒(1998年)、上智大学で博士号(地域研究)取得(2011年)。著書に『現代シリアの部族と政治・社会 : ユーフラテス河沿岸地域・ジャジーラ地域の部族の政治・社会的役割分析』三元社、『「イスラーム国」がわかる45のキーワード』明石書店、『「テロとの戦い」との闘い あるいはイスラーム過激派の変貌』東京外国語大学出版会、『シリア紛争と民兵』晃洋書房など。

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