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髙岡豊

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中東の専門家(こぶた総合研究所代表)

報告

解説今般の合意事項、簡単に言えば2011年の合意事項を遵守することで合意した2022年の合意を遵守することで合意したものです。つまり、最初の合意をさっさと守っていさえいれば、会合も合意も一切必要ありません。パレスチナ諸派同士の関係でもそうですし、中東和平でもそうです。当事者に合意を守る意志と能力があれば必要のない合意と会合を延々と繰り返し、その間に既成事実が固定化していくことの繰り返しです。もちろん、中国もずっと昔からものすごく熱心にこの問題を観察し、当事者との関係構築を進めていたので、合意の履行に責任を負わされない限り会合も合意もそれきりだということは百も承知です。

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    中東ジャーナリスト

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コメンテータープロフィール

髙岡豊

中東の専門家(こぶた総合研究所代表)

新潟県出身。早稲田大学教育学部 卒(1998年)、上智大学で博士号(地域研究)取得(2011年)。著書に『現代シリアの部族と政治・社会 : ユーフラテス河沿岸地域・ジャジーラ地域の部族の政治・社会的役割分析』三元社、『「イスラーム国」がわかる45のキーワード』明石書店、『「テロとの戦い」との闘い あるいはイスラーム過激派の変貌』東京外国語大学出版会、『シリア紛争と民兵』晃洋書房など。

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