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高橋和夫

高橋和夫

認証済み

国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

報告

補足パレスチナ問題のテレビ番組を制作した時に直面した課題は、1948年のイスラエル成立時のパレスチナ人の追放の映像探しだった。写真は少しあるのだが、動画が見つからない。当時は動画の撮影が、まだ技術的に難しかったのか。その理由を教えてくれているのが、『ニューヨーク・タイムズ』紙のトーマス・フリードマンだ。アメリカでベストセラーとなった『ベイルートからエルサレムへ』という著書で以下のように語っている。動画は撮影されていたのだが、そのインパクトを恐れたイスラエルの諜報当局が密かにフィルムを光にあててダメにした。現在イスラエルの攻撃に対する非難が高まっているのはスマホを使って誰でもが、動画や写真を撮影し世界に送れるからだ。スマホの普及に貢献したのは、アップル社のスティーブ・ジョブズだが、ジョブズの産みの親はシリア生まれだ。アラブ世界にルーツのあるジョブズのスマホが、パレスチナの悲劇を世界に伝えている。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 三牧聖子

    同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科准教授

    解説「ハマスが使用」といえば、どんな施設へのどんな攻撃も正当化されると考えているのだろうか。ハマス側が「…続きを読む

コメンテータープロフィール

高橋和夫

国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

国際情勢をわかる言葉で、まず自分自身に語りたいと思っています。北九州で生まれ育ち、大阪とニューヨークで勉強し、クウェートでの滞在経験もあります。アメリカで中東を研究した日本人という三つの視点を大切にしています。映像メディアに深い不信感を抱きながらも、放送大学ではテレビで講義をするという矛盾した存在です。及ばないながらも努力を続け、その過程を読者の皆様と共有できればと希求しています。

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