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ハマスのシンワル指導者とイスラエルのネタニヤフ首相の読み違い

高橋和夫国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

昨年にアップしましたが、 シンワル殺害の報を受け、 再読の価値が出たかと判断し再度アップします。
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人間は過去の経験から学ぶ。しかし状況の変化が激しいと、経験が足かせになってしまう場合もある。たとえばイスラエルのベンジャミン・ネタニヤフ首相である。同首相にとってはイスラエルとの和平に消極的なハマスの存在は便利だった。ハマスがガザ地区を支配している限り、ヨルダン川西岸を支配しているパレスチナ暫定自治政府と対立する。ならばパレスチナは分裂したままに留まる。したがってイスラエルは和平交渉の相手が存在しない状況となる。和平を進めたくなかったネタニヤフにとっては、これは悪くない。和平を停滞させて、ヨルダン川西岸へのユダヤ人の入植を加速させた。

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国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

国際情勢をわかる言葉で、まず自分自身に語りたいと思っています。北九州で生まれ育ち、大阪とニューヨークで勉強し、クウェートでの滞在経験もあります。アメリカで中東を研究した日本人という三つの視点を大切にしています。映像メディアに深い不信感を抱きながらも、放送大学ではテレビで講義をするという矛盾した存在です。及ばないながらも努力を続け、その過程を読者の皆様と共有できればと希求しています。

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