ハマスのシンワル指導者とイスラエルのネタニヤフ首相の読み違い
昨年にアップしましたが、 シンワル殺害の報を受け、 再読の価値が出たかと判断し再度アップします。
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人間は過去の経験から学ぶ。しかし状況の変化が激しいと、経験が足かせになってしまう場合もある。たとえばイスラエルのベンジャミン・ネタニヤフ首相である。同首相にとってはイスラエルとの和平に消極的なハマスの存在は便利だった。ハマスがガザ地区を支配している限り、ヨルダン川西岸を支配しているパレスチナ暫定自治政府と対立する。ならばパレスチナは分裂したままに留まる。したがってイスラエルは和平交渉の相手が存在しない状況となる。和平を進めたくなかったネタニヤフにとっては、これは悪くない。和平を停滞させて、ヨルダン川西岸へのユダヤ人の入植を加速させた。
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