解説弁護士の男ら5人が弁護士法違反の疑いで逮捕されたという報道です。 2019年頃からロマンス投資詐欺の被害が多発し始めるなかで、ネットで調べた弁護士に依頼したけれど、何も解決されないといった声や、1000万円以上の貯金をすべて奪われた上に、さらに借金を重ねても、弁護士に返金依頼をすべきかなどの被害者の悩みを、取材を通じて多く耳にしてきました。 ここにきて、ようやく逮捕されたかの思いです。 すでに被害者は多額のお金を詐欺グループに奪われていながら、さらに苦しみを与えるような行為に本当に憤りを感じます。 二次被害に遭った方の多くは弁護士本人と話しておらず、事務員を名乗る人物と話して非対面で着手金を払っています。 ロマンス詐欺、ロマンス投資詐欺は非対面での被害です。それを繰り返さないためにも、必ず対面で話をして、本当に依頼できる弁護士なのかを確かめるようにして下さい。
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コメンテータープロフィール
2001年~02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」(彩図社)は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年~2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。~元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』(清談社Publico)