解説今は、闇バイトとわかって応募する人を待っていては、詐欺の実行犯が集められないためか、詐欺と気づかせないようにして、一般の仕事のようにして詐欺をさせるケースも出てきています。 「ディップ」さんが高校生への闇バイト募集を見分ける啓発活動を行っていますが、すでに取材もしていますが、とても大事な取り組みです。8割の学生が見抜けなかった結果からわかるように、詐欺の募集の手口を知るとともに、安易にSNS上からのアルバイトに応募しないようにする必要があります。 何より素性がよくわからない相手から安易に仕事を受けて、身分証を送らないことが大事です。 受け子だけでなく、お金をあげますというSNS上の投稿から新規の口座開設を促されて、キャッシュカードを騙し取られて、加害者の側に回ることもありますので、常に「おかしい」と思ったら、応募先の側ではなく、利害関係のない第三者や公的機関などに相談するようにして下さい。
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コメンテータープロフィール
2001年~02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」(彩図社)は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年~2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。~元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』(清談社Publico)