Yahoo!ニュース

多田文明

多田文明認証済み

認証済み

詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

報告

詐欺被害防止の観点からいいますと、本来ID、パスワードは、当人だけが知る重要事項で、他人に教えてはならないものです。記事にあるように「店に出す書類」として預けさせようとしたとすれば、顧客保護の配慮に欠けた対応といえます。 個人情報はどういう形で漏れるかわかりません、店側は最悪の事態への危機意識をもった対応が必要です。 店員が個人情報を盗み出すことも考えられますが、それだけでなく用紙を処分し忘れる。本人への戻し忘れ、紛失などを通じて、重要情報が第三者の手に渡ることも考えられます。人には間違いが存在しますので、そのリスクを減らす行動が求められます。 お店側としては、紙に書かせ預かった方が手続きがスムーズに進むと思いがちですが、優先すべきは顧客保護の視点です。今回は店員の認識不足からの間違った対応だとは思いますが、漏洩リスクを考えれば「預ける」行為の依頼は安易にしてはいけないと考えます。

こちらの記事は掲載が終了しています

参考になった922

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

コメンテータープロフィール

多田文明

詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

2001年~02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」(彩図社)は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年~2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。~元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』(清談社Publico)

多田文明の最近のコメント