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多田文明

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詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

報告

多くの人が、また起こったのかとの思いを持っているのではないでしょうか。 89歳の元営業職員の女性が19億円を詐取した疑いとの報道が出されたのが、20年の10月です。 その後、第一生命の社長がこの件について会見を開き、不正行為をなくすために「体制の構築や充実を図っていく」と話しました。それが同年12月です。 しかし元営業職員が顧客のカードを使い、3800万円を引き出した時期は2018年~21年8月にかけての疑いですからこれが事実となれば、この不祥事が騒がれて社長が謝罪会見をする中でも不正行為が行われ続けていたことになります。 社員一人一人に社長の考えやコンプライアンス意識が徹底されていなかったことを示す結果になっています。 なぜ、ここまでこの不正行為が発覚せずに行われていたのか。 社内の管理・監督は本当に改善されていたのか等の再検討を行い、真摯に顧客の側を向いた対応が求められます。

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コメンテータープロフィール

多田文明

詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

2001年~02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」(彩図社)は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年~2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。~元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』(清談社Publico)

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