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末冨芳

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日本大学教授・こども家庭庁こども家庭審議会部会委員

報告

子どもに生活習慣を身につけ「させる」と、親による虐待を誘発しかねない発想が、推進する政治家に濃厚である点が家庭教育支援条例や支援法案の懸念点のひとつです。 すでに児童福祉法でも民法でも親による体罰・虐待は禁止です。 「しつけ」と称する体罰・虐待こそエスカレートします。 旧統一教会やエホバの証人などのカルト教団も教義によって、親に「しつけ」と信じこませ、体罰や性暴力・性虐待、ネグレクトなどの宗教虐待を子どもたちに加えていることも明らかになっています。 このままの状況では、家庭教育支援条例(法)を推進する議員は、旧統一教会と癒着しているだけでなく、子どもへの虐待を容認する政治家であるという印象を持たれる懸念も大きいでしょう。 自民党が、地方議員と統一教会の癒着を解明し、訣別する姿勢を明確にしない限り、統一地方選挙に向け、不安を持つ国民が多くなるのではないでしょうか。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 白鳥浩

    法政大学大学院教授/現代政治分析

    国会議員よりも、より地方議員の方に影響力を行使しやすいという事は、これまでも指摘されてきたところであ…続きを読む

  • 南野森

    九州大学法学部教授

    注目に値する点がいくつもあるスクープですが、特に私が注目したのは、プログラムに講演者等として名前の出…続きを読む

コメンテータープロフィール

末冨芳

日本大学教授・こども家庭庁こども家庭審議会部会委員

末冨 芳(すえとみ かおり)、専門は教育行政学、教育財政学。子どもの貧困対策は「すべての子ども・若者のウェルビーイング(幸せ)」がゴール、という理論的立場のもと、2014年より内閣府・子どもの貧困対策に有識者として参画。教育費問題を研究。家計教育費負担に依存しつづけ成熟期を通り過ぎた日本の教育政策を、格差・貧困の改善という視点から分析し共に改善するというアクティビスト型の研究活動も展開。多様な教育機会や教育のイノベーション、学校内居場所カフェも研究対象とする。主著に『教育費の政治経済学』(勁草書房)、『子どもの貧困対策と教育支援』(明石書店,編著)など。

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