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南野森

南野森

認証済み

九州大学法学部教授

報告

注目に値する点がいくつもあるスクープですが、特に私が注目したのは、プログラムに講演者等として名前の出ている自民党国会議員が「教団の渉外担当者」から誘われたと取材に答えている点です。    「関連団体」ではなく、教団本体の担当者が国会議員を誘っているわけです。これに対し教団は、政党・政治家との関わりを「組織的にもたないスタンス」である、「信者個々人の政治活動」には関与しない、といういつも通りの回答です。    「教団の渉外担当者」が教団の方針とは無関係に純粋に個人的な立場で自民党国会議員に講演等を依頼するという、常識的には考えがたい場合を除き、教団の回答と自民党国会議員の回答とは矛盾していると判断せざるをえません。    もう一点、注目に値するのは、国際勝共連合、世界平和連合、平和大使協議会という3つの「関連団体」の事務総長が同一人物(魚谷俊輔氏)である点です。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 白鳥浩

    法政大学大学院教授/現代政治分析

    国会議員よりも、より地方議員の方に影響力を行使しやすいという事は、これまでも指摘されてきたところであ…続きを読む

  • 末冨芳

    日本大学教授・こども家庭庁こども家庭審議会部会委員

    子どもに生活習慣を身につけ「させる」と、親による虐待を誘発しかねない発想が、推進する政治家に濃厚であ…続きを読む

コメンテータープロフィール

京都市生まれ。洛星中・高等学校、東京大学法学部を卒業後、同大学大学院、パリ第十大学大学院で憲法学を専攻。2002年より九州大学法学部准教授、2014年より教授。主な著作に、『憲法学の現代的論点』(共著、有斐閣、初版2006年・第2版2009年)、『ブリッジブック法学入門』(編著、信山社、初版2009年・第3版2022年)、『法学の世界』(編著、日本評論社、初版2013年・新版2019年)、『憲法学の世界』(編著、日本評論社、2013年)、『リアリズムの法解釈理論――ミシェル・トロペール論文撰』(編訳、勁草書房、2013年)、『憲法主義』(共著、PHP研究所、初版2014年・文庫版2015年)。

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