解説学校給食の無償化、全ての子どもが安心して学ぶ権利、健康に育つ権利の実現のためにも重要です。一方で東京都や23区のように財政力のある都道府県や市区町村とそうでない自治体との格差が開いてしまっている実態があります。 市長さんや教育長さん、地方議員さんたちからも、国費で給食費無償化をというお声をよく聞きます。 次の衆議院議員選挙でも教育・こども分野の争点の一つとなるでしょう。 物価高の中で無償化で給食の質が落ちてしまわないように、無償化の補助単価の改善も必須です。給食の調理員さん(委託事業所の社員さんパートさん含め)の待遇改善にもつながることを願っています。
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コメンテータープロフィール
末冨 芳(すえとみ かおり)、専門は教育行政学、教育財政学。子どもの貧困対策は「すべての子ども・若者のウェルビーイング(幸せ)」がゴール、という理論的立場のもと、2014年より内閣府・子どもの貧困対策に有識者として参画。教育費問題を研究。家計教育費負担に依存しつづけ成熟期を通り過ぎた日本の教育政策を、格差・貧困の改善という視点から分析し共に改善するというアクティビスト型の研究活動も展開。多様な教育機会や教育のイノベーション、学校内居場所カフェも研究対象とする。主著に『教育費の政治経済学』(勁草書房)、『子どもの貧困対策と教育支援』(明石書店,編著)など。
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