「それは委員の個人的ご意見」斎藤知事の発言に会場ざわつく 兵庫県議会百条委証人尋問詳報(7)
《兵庫県の斎藤元彦知事らの疑惑が文書で告発された問題を巡る6日の県議会調査特別委員会(百条委員会)。斎藤氏本人に対する証人尋問が行われ、奥谷謙一委員長に続き自民党会派の委員が質問する》 【写真】斎藤知事が自身のインスタグラムに投稿した散髪後の自撮り 《この問題では、県議会が6月に百条委設置を決める直前、当時副知事だった片山安孝氏が、最大会派の自民の県議と面談。自らの辞職と引き換えに、百条委の設置案を提出しないよう求めていたことが発覚している》 委員「6月7日夕、片山氏が当時の議会運営委員会の委員長の部屋を訪ねた。どんな話があったのか知事、お分かりですか」 斎藤氏「百条委の関係を『こうしてほしい』と言ったと事後に議会で指摘されたときに知りました」 委員「『自分の首をかけてもいいから百条委の設置をやめてくれ』と(片山氏から)依頼があったことが公になっている。これは本当に片山氏の単独行動か」 斎藤氏「そうですね。私は事前に『そうしろ』とも言っていない」 委員「実は同時期だが、議会関係者に知事からも『百条委員会を何とか止めてほしい』という動きが入っていたとの話を聞いていますが、そんなことはないですか」 斎藤氏「えっと、定かには記憶していないですけど、それはやっぱりわれわれとしては、内部調査を含めてしっかりやってきましたし、第三者委員会も設置しているということで、そこで(調査を)やらせていただきたいという思いで、いく人かの議員にもしかしたら電話して、『第三者委員会でやらせてもらえればいいな』というふうに言ったことはあると思います」 委員「いく人かというのは、何名の方に、できれば名前も教えて」 斎藤氏「ちょっと記憶がないですね」 委員「百条委を止めてほしいという話を親しくもない議員にはしないはず。親しい議員を思い出せませんか」 斎藤氏「百条委より第三者委員会でしっかり(調査を)やっていきたいので、『なんとかその方向でご理解いただければ』と話した記憶はありますが、どなたに電話をしたかは今、定かに思い出せない」 委員「人数も無理か」