見解企業の報酬の原資には当然ながら限界があります。現在の日本はリーマンショックを超えて、25ヶ月連続で実質賃金が前年同月比よりマイナスとなっており、けして潤沢な報酬原資があるわけではありません。 つまり、タイトルにもあるように、初任給がバブったとしたら、どこかに皺寄せは行っている可能性は高いと思います。最初は高い報酬で雇い、一方で入社後の賃金上昇は抑えるということをしなければ原資はどんどん増えてしまいます。 欧米の報酬水準は、階層があるものの、年齢による変動は日本ほどにはなく、似たような仕事をしていれば、最初から高いものの、後はあまり変わらないというパターンです。日本もこの状態に近づいていっているということではないでしょうか。
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コメンテータープロフィール
愛知県豊田市生まれ、関西育ち。灘高等学校、京都大学教育学部教育心理学科。在学中は関西の大手進学塾にて数学講師。卒業後、リクルート、ライフネット生命などで採用や人事の責任者を務める。その後、人事コンサルティング会社人材研究所を設立。日系大手企業から外資系企業、メガベンチャー、老舗企業、中小・スタートアップ、官公庁等、多くの組織に向けて人事や採用についてのコンサルティングや研修、講演、執筆活動を行っている。著書に「人事と採用のセオリー」「人と組織のマネジメントバイアス」「できる人事とダメ人事の習慣」「コミュ障のための面接マニュアル」「悪人の作った会社はなぜ伸びるのか?」他。
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