見解今年柿落としされたサンフレッチェ広島やV・ファーレン長崎などサッカー専用スタジアムが話題ですが、パナソニックスタジアム吹田が杮落としされた2016年、観客からピッチまでの近さや、臨場感などは大きな注目を集め、専用スタジアムの魅力を広くアピールしました。 今でこそ「パナスタ」の愛称が一般的なパナソニックスタジアム吹田ですが、当初は長年のガンバ大阪サポーターの夢だった「新スタ(新スタジアム)」と呼ばれることもありました。140億円の着工費用の全てを募金で賄ったのは日本初。この画期的なアイデアは当時の社長だった金森喜久男さんの行動力と突破力あってこそのものでしたが、募金集めという難しいミッションを託されたのが野呂輝久社長(当時)でした。ユーモア好きで気さくな人柄でも知られた野呂さんの功績は大きなものがありました。 筆者も取材でお世話になりましたが、野呂さんのご逝去をお悔やみ申し上げます。
コメンテータープロフィール
1971年、大阪市生まれ。大阪外国語大学(現大阪大学外国語学部)でポルトガル語を学ぶ。朝日新聞記者を経て、2002年にブラジルに移住し、永住権を取得。南米各国でワールドカップやコパ・リベルタドーレスなど700試合以上を取材。2005年からはガンバ大阪を追いつつ、ブラジルにも足を運ぶ。著書に「ジャポネス・ガランチードー日系ブラジル人、王国での闘い」(サッカー小僧新書)などがあり、「ラストピース』(KADAKAWA)は2015年のサッカー本大賞で大賞と読者賞。近著は「反骨心――ガンバ大阪の育成哲学――」(三栄書房)。日本テレビではコパ・リベルタドーレスの解説やクラブW杯の取材コーディネートも担当。
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