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下薗昌記

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記者/通訳者/ブラジルサッカー専門家

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見解Jリーグでは現役最年長、50歳の伊東輝悦選手はエリート路線を歩んできた名選手ですが、筆者が最初に同世代でもある伊東選手の存在を知ったのは全日本少年サッカー大会の時で、当時は大型ストライカーとして存在感を放ち、衝撃的なFWでした。  当時、マラドーナさんになぞらえて「テルドーナ」の異名を取った伊東選手はその後、小柄なMFとして活躍しますが、アトランタ五輪代表では名将、西野朗さんにボランチへの適性を見出され、チームに欠かせない黒子として活躍。「アトランタの奇跡」で知られるブラジル戦では決勝ゴールも奪っています。  ブラジルではボランチのことを「ピアノの運搬人」と評することもありますが、高い技術を持ちながらも、黒子としてチームを支えたのが伊東選手。J1通算517試合30得点という数字以上の価値を持つキャリアでした。  長年という言葉で括れない素晴らしいキャリアに心から敬意を評します。

コメンテータープロフィール

下薗昌記

記者/通訳者/ブラジルサッカー専門家

1971年、大阪市生まれ。大阪外国語大学(現大阪大学外国語学部)でポルトガル語を学ぶ。朝日新聞記者を経て、2002年にブラジルに移住し、永住権を取得。南米各国でワールドカップやコパ・リベルタドーレスなど700試合以上を取材。2005年からはガンバ大阪を追いつつ、ブラジルにも足を運ぶ。著書に「ジャポネス・ガランチードー日系ブラジル人、王国での闘い」(サッカー小僧新書)などがあり、「ラストピース』(KADAKAWA)は2015年のサッカー本大賞で大賞と読者賞。近著は「反骨心――ガンバ大阪の育成哲学――」(三栄書房)。日本テレビではコパ・リベルタドーレスの解説やクラブW杯の取材コーディネートも担当。

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