座ったりダンスしたり…スタジアムを沸かせた尚志GKが明かす舞台裏。目標は忍耐力を尊敬する超絶レジェンド【選手権】
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補足成功しようと失敗しようと、高校サッカーで選手たちが工夫の限りを尽くして戦う姿は素晴らしいです。それが特にわかりやすく表れるのが、セットプレーなのかもしれません。 FKの壁の作り方も、高校サッカーでは膝立ちしてGKの目線からボールを隠したり、壁の裏に人を寝かせて低いコースを防いだりと、昔から様々な工夫がありました。ただし、欧州サッカーなどプロの世界では、衝撃に弱い身体の部位をもみ合いの中で踏みつけられる危険があり、事前にレフェリーから「やってはダメ。やったらファウルを取る」と注意されたそうです。高校サッカーはより強くフェアネスが前提にあり、成り立っていたのかもしれません。 その後、ルール自体が変わり、壁を作った守備側から攻撃の選手が1m以上離れなければいけなくなり、危険が薄まったことで、プロも壁の裏に人を寝かせたりするようになりました。高校サッカーが時代の先を行くこともある、という話です。
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1979年12月1日生まれ、岐阜県下呂市出身。プレーヤー目線で試合を切り取るサッカーライター。新著『サッカー観戦力 プロでも見落とすワンランク上の視点』『サッカーは監督で決まる リーダーたちの統率術』。既刊は「サッカーDF&GK練習メニュー100」「居酒屋サッカー論」など。現在も週に1回はボールを蹴っており、海外取材に出かけた際には現地の人たちとサッカーを通じて触れ合うのが最大の楽しみとなっている。
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