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重見大介

重見大介

認証済み

産婦人科専門医 / 公衆衛生学修士 / 医学博士

報告

補足家族など近しい関係の人は、知識をアップデートしないと意図せずこのように産後女性を苦しめかねないので、その意識をまず持っていただき、しっかり情報をアップデートしていただきたいと思います。 母乳による栄養は、赤ちゃんにとって多くの医学的メリットがあります。ただ、現実的には母乳がなかなか出ない、授乳中にどうしても不快感がある(D-MERと呼ばれる現象も存在します)、仕事に復帰する、など女性側にさまざまな事情があることも事実です。 大事なポイントとして、 ・分娩後できるだけ早期に授乳を開始することで、母乳の分泌量が増える ・産後早期からの頻回授乳が継続に有用 ・適切な栄養と水分の摂取、休息と睡眠の確保、も非常に重要 ・うまく飲んでくれない場合は授乳姿勢の見直しを などもあります。 ぜひ、ご家族でこうした情報を共有し、オンライン相談なども活用してみてください。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 碓井真史

    社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

    補足<親も子も、みんなが健康で幸せになりますように> 「できれば、こうした方が良い」ということはあるでし…続きを読む

  • 成田崇信

    管理栄養士、健康科学修士

    補足母乳は赤ちゃんを健康に育てる手段であって、母乳育児自体は目的ではない、という視点で考えてほしいと思っ…続きを読む

コメンテータープロフィール

重見大介

産婦人科専門医 / 公衆衛生学修士 / 医学博士

「産婦人科 x 公衆衛生」をテーマに、女性の身体的・精神的・社会的な健康を支援し、課題を解決する活動を主軸にしている。現在は診療と並行して、遠隔健康医療相談事業(株式会社Kids Public「産婦人科オンライン」代表)、臨床疫学研究(ヘルスケア関連のビッグデータを扱うなど)に従事している。また、企業向けの子宮頸がんに関する講演会や、学生向けの女性の健康に関する講演会を通じて、「包括的性教育」の適切な普及を目指した活動も積極的に行っている。※記事は個人としての発信であり、いかなる組織の意見も代表するものではありません。

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