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柴田悠

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社会学者/京都大学大学院人間・環境学研究科教授

報告

補足記事で触れられていないこととして、中学校受験率が上昇傾向にあることも重要です。中学校受験は主には私立中学校への進学のための受験であり、その受験率が上がっているということは、中学校から私立に通う子どもが増えているということを意味します。その結果、この記事で紹介されている「公立ケースの学習費の増加」や「私立ケースの学習費の増加」の増加率を上回って、親の平均的な学習費負担は増えている可能性があります。それだけ、少子化がますます加速しやすい状況になってきているということです。

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    日本大学教授・こども家庭庁こども家庭審議会部会委員

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コメンテータープロフィール

柴田悠

社会学者/京都大学大学院人間・環境学研究科教授

1978年、東京都生まれ。京都大学総合人間学部卒業、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。専門は社会学、幸福研究、社会政策論、社会変動論。同志社大学准教授、立命館大学准教授、京都大学准教授を経て、2023年度より現職。著書に『子育て支援と経済成長』(朝日新書、2017年)、『子育て支援が日本を救う――政策効果の統計分析』(勁草書房、2016年、社会政策学会学会賞受賞)、分担執筆書に『Labor Markets, Gender and Social Stratification in East Asia』(Brill、2015年)など。

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