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千田有紀

千田有紀認証済み

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武蔵大学社会学部教授(社会学)

報告

見解生涯未婚率を占める多くがLGBTであり、LGBT婚(?)を認め、ゲイカップルに代理母を使わせれば少子化が解消すると思われては困るので、コメントをしておきたいと思います。 まずLGBT婚といいますが、子どもが問題になるのはまずゲイだと思います。周囲のレズビアンのかたは、自分は産めるのですから、子どもをもっている方はいらっしゃいます。対して、日本のゲイのうち(かつては偽装結婚をする人も多くいたとは思うのですが)、決まった相手と結婚して子どもを育てたいと思う割合が高いとは、にわかに信じられません。いまの日本のゲイカルチャーでは、それよりも、もう少しカジュアルな関係が好まれていると思います。そもそも「代理母」はどこから来るのでしょうか? 日本では婚外子出生率が上がってきています。おそらく未婚シングルはこれから増加すると思います。少なくともゲイの代理母出産よりは、増える可能性があると思われます。

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コメンテータープロフィール

千田有紀

武蔵大学社会学部教授(社会学)

1968年生まれ。東京大学文学部社会学科卒業。東京外国語大学外国語学部准教授、コロンビア大学の客員研究員などを経て、 武蔵大学社会学部教授。専門は現代社会学。家族、ジェンダー、セクシュアリティ、格差、サブカルチャーなど対象は多岐にわたる。著作は『日本型近代家族―どこから来てどこへ行くのか』、『女性学/男性学』、共著に『ジェンダー論をつかむ』など多数。

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