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今井佐緒里

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欧州/EU・国際関係の研究者、ジャーナリスト、編集者

報告

解説アルメニアにはロシア軍の基地がある。プーチン大統領はウクライナに「EU加盟は問題ない」と言ったが、どのような態度に出るだろうか。 アルメニアの「EU加盟の方向」とは、正確にはEUと「連合協定」を結びたいのだと思う。この協定は、EUの正式な加盟国候補になるのに、重要で必要なステップだ。現在は、これよりも低い段階ではあるが、EUとパートナーシップの協定は結んでいる。 かつて同国は「連合協定」を結ぼうとしたことがあった。ウクライナとモルドバ、ジョージアと共に。2013年のことだ。しかし突然離脱して、EU側を驚かせた。背後で相当なロシアの圧力があったのだろうと推測された。そして同国は、ロシアが築くユーラシア経済連合に加盟したのだった。 ロシアとは依然として経済的な結びつきも強いし、EUから地理的に離れているので、今後どうなるかは未知数だ。それでも歴史的な観点で、ロシアの退潮は一層進むと感じさせる。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 佐々木正明

    大和大学社会学部教授/ジャーナリスト

    解説アルメニア政府のEU加盟への動きは、プーチン政権のウクライナ侵略が引き起こした地殻変動であり、ユーラ…続きを読む

  • 服部倫卓

    北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授

    見解アルメニアは、便宜的にロシア陣営に属していたが、強権政治体制で欧米と対立しているといった国ではない。…続きを読む

コメンテータープロフィール

今井佐緒里

欧州/EU・国際関係の研究者、ジャーナリスト、編集者

フランス・パリ在住。追求するテーマは異文明の出会い、平等と自由。EU、国際社会や地政学、文化、各国社会等をテーマに執筆。ソルボンヌ(Paris 3)大学院国際関係・欧州研究学院修士号取得。駐日EU代表部公式ウェブマガジン「EU MAG」執筆。元大使のインタビュー記事も担当(〜18年)。編著「ニッポンの評判 世界17カ国レポート」新潮社、欧州の章編著「世界で広がる脱原発」宝島社、他。Association de Presse France-Japon会員。仏の某省機関の仕事を行う(2015年〜)。出版社の編集者出身。 早稲田大学卒。ご連絡 saorit2010あっとhotmail.fr

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