補足該船は、現在野島崎南の海上を3.6ノット、時速換算で7キロメートル程度で黒潮とみられる海流によりゆっくりと東に向かって漂流している模様です。 乗客乗員121名の救助にはいくつかの方法で対応するかとおもいますが、何せ人数が多いところが難所かと思います。 一般的な救助法です。緊急性の高い乗客がおられる場合には回転翼機による吊り上げ救助、他船を横付けして大勢をゆっくりと移動する方法、万が一船が転覆あるいは沈没しそうなら救命イカダへ乗り換える方法もありえます。 全員救出にはそれなりの時間がかかるかと思われます。事態の推移を見守り、全員の生還を期待しています。
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コメンテータープロフィール
ういてまて。救助技術がどんなに優れていても、要救助者が浮いて呼吸を確保できなければ水難からの生還は難しい。要救助側の命を守る考え方が「ういてまて」です。浮き輪を使おうが救命胴衣を着装してようが単純な背浮きであろうが、浮いて呼吸を確保し救助を待てた人が水難事故から生還できます。水難学者であると同時に工学者(材料工学)です。水難事故・偽装事件の解析実績多数。風呂から海まで水や雪氷にまつわる事故・事件、津波大雨災害、船舶事故、工学的要素があればなおさらのこのような話題を実験・現場第一主義に徹し提供していきます。オーサー大賞2021受賞。講演会・取材承ります。連絡先 jimu@uitemate.jp