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山田吉彦

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海洋問題研究者/東海大学海洋学部海洋理工学科教授

報告

補足故障した「セブンアイランド愛」は、1980年にボーイング社が製造したジェットフォイルである。水中翼で滑走するため速度が早く、東京港と伊豆大島を1時間45分ほどで、つないでいる。また、船体が浮上するため、波やうねりの抵抗が少なく、揺れも少ない。 舵は油圧制御で操作している。油圧系統の故障で、舵の制御が効かなくなったと考えられる。 なにぶん老朽船であり、十分整備に気を使っていても、金属疲労やひび割れなどが発生しやすい状況だろう。 乗客、乗員の全員が無事であり安堵したが、すみやに救助されることを望む。 また、事故原因を速やかに解明し、再発しない対策の実施が必要だ。

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  • 斎藤秀俊

    水難学者/工学者 長岡技術科学大学大学院教授

    補足該船は、現在野島崎南の海上を3.6ノット、時速換算で7キロメートル程度で黒潮とみられる海流によりゆっ…続きを読む

コメンテータープロフィール

山田吉彦

海洋問題研究者/東海大学海洋学部海洋理工学科教授

東海大学海洋学部教授。1962年千葉県出身。学習院大学経済学部卒後、金融機関を経て日本船舶振興会(現日本財団)に勤務。勤務の傍ら埼玉大学大学院博士課程修了。博士(経済学)。2009年東海大学教授。海難審判庁業務改善委員会委員、国土交通省海洋政策懇談会委員、東京都専門委員などを歴任。八重山自然大使。海洋コメンテータとして各種メディアで海洋問題を解説。著書、日本の国境(新潮新書)ほか多数。

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