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解説アメリカのバイデン政権はウクライナに対するATACMS弾道ミサイルの使用制限の解除を、事前にわざとマスコミにリークして間接的にロシアに伝えています。奇襲効果が失われますが、核エスカレーションを抑制するために意図的にそうしています(ロシアが戦術核を使用しないように熟考させ突発的な行動を避けさせる意図)。バイデン政権がこのタイミングでATACMSの使用制限の解除に踏み切ったのはクルスク方面への北朝鮮軍の参戦が原因です。北朝鮮への政治的な牽制として、何もしないわけにはいかなかったのです。事前に自分からリークして奇襲効果を失わせている点から見ても、戦術的な効果を追求した結果ではありません。それでもマッハ3~4の速度で飛来する短距離弾道ミサイルであるATACMSは敵防空網を突破しやすく、これまで遅いドローンでは攻撃が成功しなかったような重防御拠点をも撃破できる可能性が高まります。

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  • 佐々木正明

    大和大学社会学部教授/ジャーナリスト

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コメンテータープロフィール

弾道ミサイル防衛、極超音速兵器、無人兵器(ドローン)、ロシア-ウクライナ戦争など、ニュースによく出る最新の軍事的なテーマに付いて兵器を中心に解説を行っています。

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