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報告

解説ロシア軍は7~8月頃から囮無人機を混ぜ始めており、10月は無人機の飛来数が約2000機にも上り過去平均の4~5倍もの数になりましたが、半分以上は安い囮機だったと見られます。ただし囮機の未到達分(燃料が切れたら墜落する)を除いた迎撃率は9割以上にも達しており、ウクライナ軍の防空部隊は限界に近い働きをしています。それでも膨大な数の飛来は着実に防空部隊への負担を増大させており、最近になって突破数増加の兆候が見え始めています。 10月分のロシア無人機攻撃はウクライナ空軍司令部の報告で1912飛来687未到達(1098撃墜、迎撃率90%)、撃墜できず突破されたのは85機となっています。7~10月の4カ月分では272機突破、月平均68機です。 囮機を混ぜ始める前の1年間(2023年7月~2024年6月)の突破数は691機で月平均数56機だったので、もし10月分の傾向が続くと問題となるでしょう。

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  • 村野将

    米ハドソン研究所研究員

    補足マッハ5を超える非常に速いスピードで落下してくる弾道ミサイルと比較して、相対的に速度が遅く、迎撃され…続きを読む

コメンテータープロフィール

弾道ミサイル防衛、極超音速兵器、無人兵器(ドローン)、ロシア-ウクライナ戦争など、ニュースによく出る最新の軍事的なテーマに付いて兵器を中心に解説を行っています。

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