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報告

補足今回の年次報告ではあまりサプライズはありません。核弾頭数の増加は以前の予想をやや上回る程度です。意外だったのはMRBM(準中距離弾道ミサイル)のストックパイル(備蓄品、ここではミサイルの予備弾の意味)が増加を続けてSRBM(短距離弾道ミサイル)の数を上回った点です。これはおそらく極超音速滑空弾頭を持つ東風17(DF-17)がMRBM扱いであり、これの増産が続いているためと思われます。対日本用で使用される弾道ミサイルはこのMRBMとSRBMの一部になります。他に気になる点としてはICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射機数(550)がミサイル数(400)を超えている点ですが、これは予備のサイロ(固定式地下ミサイル発射施設)を増やして、何処にミサイルを装填しているか分かり難くする戦術です。ただしサイロの増設この方針自体はこの報告書が出る前から指摘されている既知の話になります。

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  • 高口康太

    ジャーナリスト、翻訳家

    見解中国は近年、核戦力の強化を続けていますが、何を目的としたものなのか、どこまで強化するのか、最低限度の…続きを読む

コメンテータープロフィール

弾道ミサイル防衛、極超音速兵器、無人兵器(ドローン)、ロシア-ウクライナ戦争など、ニュースによく出る最新の軍事的なテーマに付いて兵器を中心に解説を行っています。

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