新幹線の通路側の席で「駅弁」を食べていたら、次の駅で乗車してきた隣の人が「怪訝な顔」をしていました…何がいけなかったのでしょうか?
新幹線はビジネスあるいはプライベートな旅行において、多くの人が利用する移動手段です。日本の旅の象徴的な存在ともいえる新幹線の中で、駅弁を食べることを楽しみにしている人も多いでしょう。 しかし、ある意味密室ともいえる新幹線の中での食事については、賛否両論があります。今回は、新幹線内で駅弁を楽しむ際、注意したいことなどについてまとめました。 ▼新幹線で1人で「2席分」の購入はNGなの? 規則を確認
新幹線内の食事はNG?
新幹線のような長距離列車内での飲食は禁止されてはいません。実際に、駅では駅弁を始め、おつまみやお酒、お菓子などさまざまな飲食物が販売されており、以前よりも数は減ったものの、車内販売もされています。 ただし、食べる際にはほかの乗客の迷惑にならないよう、マナーを守る配慮が必要です。以下の点に注意しましょう。 ・匂いに配慮する ・大きな音を立てず、静かに食事する ・スペースを考慮し、隣の席まで広げない ・食べ物や飲み物をこぼさないように注意し、車内を汚さないようにする ・ゴミを処分する ・飲酒する場合は、飲みすぎに注意し、周囲にアルコール臭が広がらないようにする ・食べ始めるタイミングを考える たこ焼きや肉まん、カレーや揚げ物など強い匂いのする食べ物で、周囲に不快な思いをさせないように注意しましょう。 その点、駅弁は冷めているため、匂いについては比較的安心といえるかもしれません。食べ終わったらゴミを残していかないよう、降車時にゴミ箱へ捨てることを心がけてください。 また、自分が通路側に座っている場合、いつ食べ始めるのかにも配慮が必要です。発車してすぐや次の駅に着く直前のタイミングは、多くの乗客が移動したり、隣に座ったりする可能性があるため、食べ始めるのは避けましょう。 窓側の席の乗客が乗車してきた際や次の駅で降りる際、乗り降りしづらくなる可能性が高くなります。
駅弁の由来と特徴
駅弁のはじまりについては諸説ありますが、有力な説は1885年(明治18年)に、宇都宮駅で販売されたおにぎりといわれています。当時は、長距離の列車旅行が一般的になり始めた時期で、需要に応えるために駅弁が誕生しました。 その後、日本各地でその土地の特色を生かしたさまざまな駅弁が売られるようになり、旅行者は、多様な食文化を体験できるようになったのです。 各駅の特色ある駅弁や、旬の食材を使用した季節限定の駅弁などを調べておくと、旅の楽しみも増えるでしょう。また、地域性が現れた特殊な容器や箸などを使用している駅弁もあり、見た目にも楽しめます。 このように、さまざまな魅力がある駅弁ですが、駅弁の価格は一般的なコンビニ弁当などに比べると高めの設定になることが多くなりやすいです。 これは、駅弁は基本的に駅や電車内など販売する場所が限定されていること、消費期限が短く、廃棄率が高いためにその分のコストが上乗せされていること、地元の名産品や、特産品などを使う場合食材の価格が高くなること、などが関係しているといわれています。
駅弁を新幹線内で食べる場合は、周囲に気を使い迷惑にならないように配慮する必要がある
新幹線内で車窓に流れる景色を眺めながら、各地の特色ある駅弁を味わう時間は、旅の楽しみのひとつといえるでしょう。 しかし、新幹線内を快適な空間に保つため、飲食をする際には匂いや音で周りの乗客に不快な思いをさせないよう、注意する必要があります。通路側に座る場合は、窓側に座る乗客の移動を邪魔しないよう、食べるタイミングにも配慮が必要です。 新幹線では、自分だけの空間ではなく、ほかの乗客もいる公共的な場所であるという自覚を持ち、他者に迷惑をかけないようマナーを守る心がけが大切となります。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部
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