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高口康太

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ジャーナリスト、翻訳家

報告

見解中国は近年、核戦力の強化を続けていますが、何を目的としたものなのか、どこまで強化するのか、最低限度の抑止力を持つという従来の方針から変化があったのかについて、公式のアナウンスはありません。 黙々と一方的に核戦力を強化するとなれば、周辺国に緊張をもたらすのは必至です。韓国の世論調査では核武装支持が70%に達したと報じられましたが、周辺国が対応策を講じることで核拡散や、軍事同盟のブロック化という事態に発展することも懸念されます。 まずは中国側から長期的核戦略を公開し、周辺国との緊張を高めないようにする努力が求められます。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • JSF

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    軍事/生き物ライター

    補足今回の年次報告ではあまりサプライズはありません。核弾頭数の増加は以前の予想をやや上回る程度です。意外…続きを読む

コメンテータープロフィール

ジャーナリスト、翻訳家。 1976年生まれ。二度の中国留学を経て、中国を専門とするジャーナリストに。中国の経済、企業、社会、そして在日中国人社会など幅広く取材し、『ニューズウィーク日本版』『週刊東洋経済』『Wedge』など各誌に寄稿している。著書に『なぜ、習近平は激怒したのか――人気漫画家が亡命した理由』(祥伝社)、『現代中国経営者列伝』(星海社新書)。

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