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饒村曜

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気象予報士

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提言大雪が降ると屋根の雪下ろし中に落下して死亡する事故の報道が相次ぎます。命綱を付ける、一人では作業をしないなどと呼びかけられていますが、「昔の雪下ろしとは違う」という認識が必要です。高齢者が「子供の頃に安全に雪下ろしをしていたんだから大丈夫」ということがありますが、もう若くないという以前に、雪下ろし自体が危険なものに変わっているというべきです。 というのは、昔も雪下ろし中に屋根から転落することが多かったのですが、落ちても積雪の上で、ケガもしませんでした。現在は、屋根から下ろした雪は、ただちに搬出され、車での通行ができるようにしていることが多いことから、雪下ろし中の落下は高い所から直接地面への激突です。 災害は時代とともに変化しています。

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  • 松浦悠真

    気象予報士/静岡第一テレビ気象キャスター/防災士

    見解強い冬型気圧配置により、今季一番強い寒気が南下してきます。平地で雪が降る目安の上空1500m付近-6…続きを読む

コメンテータープロフィール

1951年新潟県生まれ。新潟大学理学部卒業後に気象庁に入り、予報官などを経て、1995年阪神大震災のときは神戸海洋気象台予報課長。その後、福井・和歌山・静岡・東京航空地方気象台長など、防災対策先進県で勤務しました。自然災害に対しては、ちょっとした知恵があれば軽減できるのではないかと感じ、台風進路予報の予報円表示など防災情報の発表やその改善のかたわら、わかりやすい著作などを積み重ねてきました。2024年9月新刊『防災気象情報等で使われる100の用語』(近代消防社)という本を出版しました。

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