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西山隆行

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成蹊大学法学部政治学科教授

報告

補足近年の米国政治では宗教や性、モラルにかかわる問題が顕著な対立争点となっています。共和党の予備選挙に出馬して注目を集めたフロリダ州知事のロン・デサンティスらは、基礎教育の場における価値の問題(とりわけLGBTQの問題)を最大の争点に掲げようとしていました。基礎教育やと公立図書館の蔵書は、ナショナル・アイデンティティをめぐる問題ともなるため、熱を帯びます。禁書は表現の自由を制約する問題ともなるので、訴訟が行われて裁判所で争われる争点になる可能性も高いでしょう。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 前嶋和弘

    上智大学総合グローバル学部教授

    補足南部の人口増で政治的にも数で劣勢だった保守派はリベラル派と並ぶ状況に。未曾有の「分断+拮抗」の中、「…続きを読む

コメンテータープロフィール

西山隆行

成蹊大学法学部政治学科教授

専門は比較政治・アメリカ政治。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)。主要著書に、『〈犯罪大国アメリカ〉のいま:分断する社会と銃・薬物・移民』(弘文堂、2021年)、『格差と分断のアメリカ』(東京堂出版、2020年)、『アメリカ政治入門』(東京大学出版会、2018年)、『アメリカ政治講義』(ちくま新書、2018年)、『移民大国アメリカ』(ちくま新書、2016年)、『アメリカ型福祉国家と都市政治―ニューヨーク市におけるアーバン・リベラリズムの展開』(東京大学出版会、2008年)などがある。

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