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西山隆行

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成蹊大学法学部政治学科教授

報告

見解トランプはひょっとすると民主党候補がバイデンからハリスに代わることはないと思い込んでいたのかもしれません。共和党大会終了後には支持率で差をつけていましたが、民主党候補の交代と副大統領候補の指名もあり、差はほとんどなくなりました。民主党大会が終わればハリスの支持率が増大して逆転するであろうことを考えると、トランプが焦りを感じるのも理解できます。 ただ、大統領選挙の勝敗は全米での支持率ではなく、接戦州での動員力で決まります。現在経済状況が悪化していることを考えると、9月以降にどれだけ接戦州の郊外地区で動員をかけることができるかが勝敗を左右すると思われます。トランプが発言をすればぼろが出る状態になっているので、選挙スタッフは「余計なことは言わず、じっくりと構えていろ」と思っているでしょうが、そうはいかないのがトランプなのでしょう。

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コメンテータープロフィール

西山隆行

成蹊大学法学部政治学科教授

専門はアメリカ政治。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)。主要著書に、『アメリカ大統領とは何か:最高権力者の本当の姿』(平凡社新書、2024年)、『混迷のアメリカを読み解く10の論点』(共著、慶應義塾大学出版会、2024年)、『〈犯罪大国アメリカ〉のいま:分断する社会と銃・薬物・移民』(弘文堂、2021年)、『格差と分断のアメリカ』(東京堂出版、2020年)、『アメリカ政治入門』(東京大学出版会、2018年)、『アメリカ政治講義』(ちくま新書、2018年)、『移民大国アメリカ』(ちくま新書、2016年)、『アメリカ型福祉国家と都市政治』(東京大学出版会、2008年)など。

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