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西山隆行

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成蹊大学法学部政治学科教授

報告

見解あれだけ多くの批判がなされ、訴追も経験し、勝利した場合には「報復」を行うと宣言している人物の返り咲きを認めたのですから、これが米国の民意だという事でしょう。米国の建国者たちはむき出しの情動が政治に直結することが内容に様々な制度的工夫を行ったと言われていますが、伝統的な連邦政界の常識にとらわれないアウトサイダー候補が支持され、むき出しの情動が前面に現れる政治が展開されることになりました。トランプという強い個性を持つ個人の影響力の大きさを示していますが、果たしてこれが今後のスタンダードとなるのか、注目する必要があります。

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  • 渡辺亮司

    米州住友商事ワシントン事務所 調査部長

    見解2021年1月6日、議会乱入事件で実質、クーデターを試みたとも指摘されるトランプ氏は当時、政治人生は…続きを読む

コメンテータープロフィール

西山隆行

成蹊大学法学部政治学科教授

専門はアメリカ政治。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)。主要著書に、『アメリカ大統領とは何か:最高権力者の本当の姿』(平凡社新書、2024年)、『混迷のアメリカを読み解く10の論点』(共著、慶應義塾大学出版会、2024年)、『〈犯罪大国アメリカ〉のいま:分断する社会と銃・薬物・移民』(弘文堂、2021年)、『格差と分断のアメリカ』(東京堂出版、2020年)、『アメリカ政治入門』(東京大学出版会、2018年)、『アメリカ政治講義』(ちくま新書、2018年)、『移民大国アメリカ』(ちくま新書、2016年)、『アメリカ型福祉国家と都市政治』(東京大学出版会、2008年)など。

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