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西山隆行

西山隆行

認証済み

成蹊大学法学部政治学科教授

報告

解説民主党にとって最も重要なのは、最終的に大統領選で勝利できるかどうかです。支持率の動きも重要ですが、バイデンに献金した人々の意向(他の候補にも献金するかなど)や、選挙戦に協力している人々の意向も重要な意味を持ちます。 最終的にバイデン撤退がベストということになればそういう方向で動くでしょうが、撤退する場合でもベストの時期を見極める必要があります。例えば、7月11日にトランプに対する量刑が出た時や、7月15日に始まる共和党大会で副大統領候補が発表された時に支持率がどう変化するか、など、考慮すべき要素は多いです。現時点で選択肢が一つに絞られたわけではないという認識を作る必要があるため、党指導部がバイデン交代論を否定するのは当然でしょう。

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コメンテータープロフィール

西山隆行

成蹊大学法学部政治学科教授

専門は比較政治・アメリカ政治。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)。主要著書に、『〈犯罪大国アメリカ〉のいま:分断する社会と銃・薬物・移民』(弘文堂、2021年)、『格差と分断のアメリカ』(東京堂出版、2020年)、『アメリカ政治入門』(東京大学出版会、2018年)、『アメリカ政治講義』(ちくま新書、2018年)、『移民大国アメリカ』(ちくま新書、2016年)、『アメリカ型福祉国家と都市政治―ニューヨーク市におけるアーバン・リベラリズムの展開』(東京大学出版会、2008年)などがある。

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