Yahoo!ニュース

宮本聖二

宮本聖二認証済み

認証済み

立教大学 特任教授 / 日本ファクトチェックセンター副編集長

報告

見解石破首相の言うように、「日米安保の核の傘のもとにいるが故に核兵器禁止条約にオブザーバーとしても正式には参加できない」は、理屈としてはそうなのかもしれません。だとしても、原爆の惨禍を受けた国として、あえて矛盾を超えて参加する選択肢もあるのではないかと思うのです。 地域全体で核を減らす努力をすることを先頭に立って呼びかけるためです。 もちろん中東、欧州にも核兵器はありますが、被爆者の方々が今も多くいる日本だからこそ、その役割が果たせるような気がします。 核をちらつかせる北朝鮮、他国への侵攻を続けるロシアが脅威であることはその通り。しかし戦前、日本自身も東アジアの最大の脅威であり、実際に侵略を仕掛けました。それでも敗戦、武装放棄を経て、人々の平和を希求する心を背景に、武力と平和構築のバランスを追求してきた歴史を持ちます。矛盾を飲み込みながら軍縮と核廃絶の先頭に立てるのではないでしょうか。

こちらの記事は掲載が終了しています

参考になった400

コメンテータープロフィール

宮本聖二

立教大学 特任教授 / 日本ファクトチェックセンター副編集長

早稲田大学法学部卒業後NHK入社 沖縄放送局で沖縄戦や基地問題のドキュメンタリーなどを制作。アジアセンター、報道局チーフプロデューサーをへて、「戦争証言プロジェクト」・「東日本大震災証言プロジェクト」編集責任者として番組とデジタルアーカイブを連携させる取り組みで、第37回、39回の放送文化基金賞受賞。その後、Yahoo!ニュースプロデューサーとして全国の戦争体験を収集する「未来に残す戦争の記憶」の制作にあたる。2023年から日本ファクトチェックセンター副編集長として、ファクトチェックとリテラシー教育に取り組む。立教大学大学院 特任教授 デジタルアーカイブ学会理事 及び 地域アーカイブ部会会長

関連リンク(外部サイト)

宮本聖二の最近のコメント