Yahoo!ニュース

宮本聖二

宮本聖二認証済み

認証済み

立教大学 特任教授 / 日本ファクトチェックセンター副編集長

報告

見解素晴らしいニュースです。ロシアのウクライナ侵攻、ガザでのイスラエルとイスラム組織ハマスの武力衝突、レバノンにも戦火が及んでいるなかでの受賞です。 平和賞発表のコメントの中に「Testimony(証言)」という言葉がありました。 原爆の惨禍を、その目で見たこと、生き抜いたこと、さらに死者の姿を、被団協、被爆者の方々が絶えることなく世界に語り続けたことが、大量の核弾頭が溢れ何度も核兵器が使用されるかもしれない事態がありながら、その使用を押し留めたと多くの人が感じているのです。 広島、長崎の原爆で生き残った人は死者の眼差し(生きていた時に、あるいは死にゆくときの)を生涯心に刻んでいます。 その言葉を、世界各国に出向いて、静かに語りかけ、時に強く叫びました。 このノーベル賞は、被爆者の、被団協の努力を讃え、次世代や継承者による被爆体験伝承の継続を励まし、そして世界に核廃絶を訴えたのだと思います。

こちらの記事は掲載が終了しています

参考になった988

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 伊藤和子

    弁護士、国際人権NGOヒューマンライツ・ナウ副理事長

    見解受賞は日本被団協の長年の献身的なご努力の賜物で、心より敬意を表します。 日本被団協の悲願は核兵器のな…続きを読む

コメンテータープロフィール

宮本聖二

立教大学 特任教授 / 日本ファクトチェックセンター副編集長

早稲田大学法学部卒業後NHK入社 沖縄放送局で沖縄戦や基地問題のドキュメンタリーなどを制作。アジアセンター、報道局チーフプロデューサーをへて、「戦争証言プロジェクト」・「東日本大震災証言プロジェクト」編集責任者として番組とデジタルアーカイブを連携させる取り組みで、第37回、39回の放送文化基金賞受賞。その後、Yahoo!ニュースプロデューサーとして全国の戦争体験を収集する「未来に残す戦争の記憶」の制作にあたる。2023年から日本ファクトチェックセンター副編集長として、ファクトチェックとリテラシー教育に取り組む。立教大学大学院 特任教授 デジタルアーカイブ学会理事 及び 地域アーカイブ部会会長

関連リンク(外部サイト)

宮本聖二の最近のコメント