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宮路秀作

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地理講師&コラムニスト

報告

インドの民間シンクタンクである「インド政策研究センター」のブラフマ・チェラニー教授による造語に「債務の罠」があります。いわゆる、借金漬け外交です。スリランカは中国の「一帯一路」に共鳴していました。中国から高い金利の融資を受け、2010年にはハンバントタ港を建設しましたが、高い金利が響いて返済不能に陥りました。2018年にはハンバントタ港の経営権を中国国有企業に99年間貸与する契約を結ぶ羽目となっています。 対中債務に加えて、コロナ禍の経済情勢の悪化が背景といえます。2009年の内戦終結後、治安が良くなり順調に外国人観光客が増えていた矢先のコロナ禍。観光業が大打撃を受け、経済状況が悪化しました。

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コメンテータープロフィール

地理講師&コラムニスト。日本地理学会企画専門委員会委員。出講する代々木ゼミナールでは、開講されるすべての地理の講座を担当し、全国の校舎・サテライン予備校に配信される。現代世界の「なぜ?」を解き明かす授業が好評。さらに高校教員向け「代ゼミ教員研修セミナー」の講師も長年勤めるなど「代ゼミの地理の顔」。2017年発行の主著『経済は地理から学べ!』(ダイヤモンド社)の発行部数は6.5万部を数え、地理学の普及・啓発活動に貢献したと認められ、2017年度日本地理学会賞(社会貢献部門)を受賞。他方、各誌にコラムを寄稿中。新刊は『現代史は地理から学べ』(SB新書)、『地理がわかれば世界が見える』(大和書房)

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