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石川智久

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日本総合研究所 調査部長/チーフエコノミスト

報告

スリランカはもともと、長年続く赤字体質の国家財政、貿易収支赤字などの問題を抱えていました。そこに新型コロナ禍で外国人観光客の来訪が止まったことで経済危機が深刻化しました。経済危機後、インフレなどに対する不満が高まり、国内では暴動が続いています。こうした政治不安を投資家も懸念して今回の国家破産に繋がったと見られます。いま、世界のエコノミストの間ではインフレによって世界中で暴動やデモが多発することが懸念されています。過去の傾向をみても食糧インフレは各国の政治を動かしました。当面世界経済は経済の悪化と政治リスクの高まりがスパイラル化する恐れが高まっています。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 中村智彦

    神戸国際大学経済学部教授

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  • 宮路秀作

    地理講師&コラムニスト

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コメンテータープロフィール

石川智久

日本総合研究所 調査部長/チーフエコノミスト

専門はマクロ経済及び金融制度分析。大阪勤務時の経験から関西経済、地方創生、万博の経済効果なども研究。日経新聞夕刊の十字路などマスコミ寄稿も多数。著書は「大阪の逆襲」(共著、青春新書インテリジェンス)、「大阪が日本を救う」(単著、日経プレミアシリーズ)。

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