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中塚幹也

中塚幹也

認証済み

岡山大学教授 産婦人科医 日本GI(性別不合)学会理事長

報告

解説「自分らしく生きること」は誰にとっても重要です.トランス男性は,生理が来る,学校の制服のスカートを着用するなど,子どもの頃からつらい思いをしています.社会に出るときも,履歴書に女性と書くのか男性と書くのか,また,将来,男性として結婚できるのか,子どもを持てるのかなどについても悩みます. 2023年10月に最高裁が,戸籍の性別変更の要件「生殖腺がないか機能を永続的に欠く(手術をする)」を違憲と判断しました. 性同一性障害(性別不合)の診療をしているジェンダークリニックには,手術ができない方や手術をしたくない方も来られています.また,手術を希望する方の中にも,その前に行う「望む性での生活(RLE)」で自信がつけば,先に戸籍の性別を変えたいと思っている方もいます. 後悔しないことの確認は必要ですが,準備が整えば「自分らしく生きる」ために戸籍の性別変更ができるという選択肢は重要です.

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 井上智介

    精神科医/産業医

    補足大滝さんの戸籍上の性別変更が認められた時の笑顔が、とても素敵だなと思いました。それまで私たちが想像で…続きを読む

  • 松岡宗嗣

    一般社団法人fair代表理事

    見解最高裁の判断を受けて、一人で申し立てを行った大滝さんの行動力がすごいなと思いました。無事、性別変更が…続きを読む

コメンテータープロフィール

中塚幹也

岡山大学教授 産婦人科医 日本GI(性別不合)学会理事長

産婦人科医(岡山大学病院不妊・不育外来,ジェンダークリニックで診療).岡山大学大学院保健学研究科・生殖補助医療技術教育研究(ART)センター教授(助産師,胚培養士(エンブリオロジスト)等の養成・リカレント教育).日本GI(性別不合)学会理事長(LGBTQ+,特に「性同一性障害・トランスジェンダー」の医学的・社会的課題の解決に向けて活動).岡山県不妊専門相談センター,おかやま妊娠・出産サポートセンターセンター長.妊娠中からの切れ目ない虐待防止「岡山モデル」の創始,LGBTQ+支援,思春期~妊娠・出産~子育てまでリプロダクションに関する研究・教育・実践活動中.インスタ #中塚教授のひとりごと

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