見解違法な横断をしている歩行者を止めるため、厳しい言葉で注意することは誤りではないはず。危機対応では緊急対応、正当業務という考えがあり、危機において平時の常識は一時的に中断しても危機を回避する必要があります。 激しい言葉で注意することにはきわめて高い合理性があり、また警察官の注意を無視するような悪質な態度に対しての措置として、私はきわめて正当だと思います。 言葉遣いが多少荒っぽいとしても、こうした合理性が優先されるべきであり、にもかかわらず処罰を行った県警監察官室の方に問題があると思います。 これでは真っ当な業務をした者負けになり、著しいモラールダウンが起こるでしょう。本来県警本部は、違法な行為を取り締まり、職員を守ることを優先すべきです。 逆に警察とは、縛りだけがあって、業務の邪魔をされるところと理解されれば、警察官を目指す若者も減るのが当然です。
コメンテータープロフィール
東北大学特任教授/人事コンサルタント/産業カウンセラー。コミュニケーション専門家として企業研修や大学講義を行う中、危機管理コミュニケーションの一環で解説した「謝罪」が注目され「謝罪のプロ」と命名されるが、実はコミュニケーションとキャリアデザインのWメジャーが専門。ハラスメント対策、就活、再就職支援など、あらゆる人事課題で、上場企業、巨大官庁から個店サービス業まで担当。理系学生キャリア指導の第一人者として、日本初の理系専用キャリアガイドを著わし、理系マイナビ他Webコンテンツも多数執筆。30代に会社を辞め、自費によるロンドン大学大学院留学でキャリアチェンジを果たしたリスキリング先駆者。