【独自】「インシデント隠ぺいしちゃう」 Xで看護師とみられる投稿波紋 千葉大病院が内部調査 ネットでの推察受け
X(旧ツイッター)上で、勤務する病院での医療事故や患者への不適切な処置などを投稿した匿名アカウントが拡散され、千葉大病院が学内の看護師である可能性もあるとみて内部調査中であることが7日、千葉日報の取材で分かった。投稿では「インシデント書くの面倒だからいつも隠ぺいしちゃう」「薬は飲ませたフリをしてこっそり捨ててる」などの内容が記載されており、アカウントが削除された現在も大きな波紋を呼んでいる。 問題の投稿は2023年秋ごろから確認され、今年に入ってからは「やべ、ニカルジピン急速投与してしまった」「全介助、体無駄にでけー患者の体位交換とオムツ交換面倒だからずっと放置して夜勤を過ごしてたら見事にシーツまで尿便失禁して(中略)、褥瘡(じょくそう)も悪化してたらしい」といった投稿が相次いだ。閲覧者からの批判が続出し、7日現在アカウントは削除されている。 24年4月の投稿には「某大学病院、◯◯◯腸外科のあの医者、死ね」と医師の名前が伏せ字で記されていたことから、千葉大病院の食道・胃腸外科の医師のことではないかと推察する声が発生。同院には、問い合わせの電話が数件かかってきているという。 同院は6日から、投稿にあった不適切な医療行為の有無も含め、全ての診療科を対象に事実確認を行っている。事実と判明した場合の処分などについては検討中とした。広報担当者は「不安に思う患者さまも多いと思う。医療安全の徹底について、再度周知していく」と述べた。 同院では職員の個人的なSNS利用は禁止しておらず「責任を持って投稿するように」とした規定を定めているという。