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前田恒彦

前田恒彦認証済み

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元特捜部主任検事

報告

解説司法試験には年齢制限がなく、2021年と22年の試験でも18歳の合格者がいましたが、今回はさらにこの記録を塗り替えたことになります。 司法試験の受験資格を得るための予備試験にも年齢制限がなく、こちらは合格率3.58%だった昨年の試験での16歳が最年少記録です。それ以前の最年少記録は21年の17歳で、22年の最年少は18歳でしたから、今回の17歳での司法試験合格者は、昨年の予備試験に合格し、そのまま今年の司法試験にも一発で合格したということになります。 中学の時に出会った公民の先生の授業に感銘を受け、その年のクリスマスに早くも六法全書のプレゼントを頼んだとのことで、高校生活の傍ら資格試験予備校で学んでおり、高校通学に片道一時間かかるものの、友人らとの交流は楽しく、勉強漬けの日々における大切な息抜きになっているといいます。 なお、司法試験合格者の最年長記録は、2017年の71歳です。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 坂東太郎

    十文字学園女子大学非常勤講師

    補足17歳での合格者には賞賛しかありません。ただ背景にある法科大学院制度(司法制度改革の一環)のますます…続きを読む

コメンテータープロフィール

1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。

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