「ホワイト案件」だと思って応募したら「闇バイト」だった!見分け方は? #専門家のまとめ
「闇バイト」を巡る凶悪事件が相次いでいます。捕まるのはもっぱら末端の実行役であり、リクルーター役ですらも「闇バイト」で集められています。SNSで「ホワイト案件」だと思って応募したら実は「闇バイト」で、個人情報を握られて脅され、抜け出せなくなったといったパターンも目立ちます。長期の実刑となる重大犯罪であり、人生を棒に振らないためにも、「闇バイト」か否かの見分け方について、参考となる記事をまとめました。
ココがポイント
エキスパートの補足・見解
「闇バイト」の応募者の多くが金に困っているフリーターや学生、主婦、会社員らであり、年齢や性別を問いません。しかし、実行役として逮捕されるリスクが高い反面、ほぼ全員が約束どおりの報酬を得られておらず、首謀者にとって「使い捨ての駒」にすぎないという実態が明らかになっています。
いったん加担してしまうと、捜査や裁判では「犯罪だとは知らなかった」という弁解などとおりません。現にメディアの記者が「闇バイト」に応募する「おとり取材」を行い、リクルーター役と「シグナル」でやりとりしたところ、その段階できちんと「UD」すなわち特殊詐欺の受け子(U)や出し子(D)だとか、「タタキ」すなわち強盗の実行役であるなどと説明されています。
SNSでの怪しげな求人など最初から応募すべきではありませんが、たとえまともなアルバイトかもしれないと思って応募したとしても、「シグナル」など秘匿性の高いアプリでのやり取りを求められた段階で、間違いなく犯罪への加担を求める「闇バイト」だと断定できます。絶対に個人情報を伝えず、以後の接触を断ち、直ちに警察に情報を提供するとともに、その保護を求めるとよいでしょう。(了)