NYダウ終値、史上最高値を大幅更新…トランプ氏当選確実で1500ドル超値上がり
6日のニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価(30種)の終値は前日比1508・05ドル高の4万3729・93ドルとなり、史上最高値を大幅に更新した。5日の米大統領選でトランプ前大統領が当選確実となったことを受け、トランプ氏の政策によって企業業績が上向くとの期待から銀行株を中心に急騰した。 【地図】一目でわかる…全米の開票結果
金融大手のゴールドマン・サックスが13%高、JPモルガン・チェースが12%高となり、相場を先導した。10月18日に記録した終値としての史上最高値(4万3275・91ドル)を400ドル以上更新した。1日の上昇幅が1000ドルを超えるのは2022年11月以来、2年ぶり。
トランプ氏は法人税率を21%から15%に引き下げる考えを示している。また、前政権時に金融機関の規制緩和に積極的に取り組んだことから、今回も金融機関の自己資本規制などが緩和されるとの見方が株高につながった。
IT企業の銘柄が多いナスダック総合指数の終値は544・30ポイント高の1万8983・47だった。選挙期間中、トランプ氏を積極的に支援した米実業家イーロン・マスク氏が率いる米電気自動車大手テスラは15%高だった。(ニューヨーク支局 小林泰裕)