解説警察は動物保護団体の刑事告発を受理しているので、警察限りで終わらせず、必ず検察に事件を送付しなければならない決まりです。その意味で単なる手続の一環にすぎず、警察が重大な判断を示したということではありません。 むしろ今後、検察がいかなる理由で起訴・不起訴の判断を下すのかが重要です。馬は「愛護動物」であり、みだりに殺傷するのはNGです。ポイントは「みだりに」の部分なので、関係者が「一定のルールや手順に従った700年近く続く伝統神事の一環である」「行政も容認してきた」と弁解することが予想されます。 ただ、伝統神事というわりには在来馬ではなく、そのころ日本にいなかったサラブレッドが使われている上、馬を叩くなどして興奮させ、転げ落ちたり転倒したりして負傷、骨折するおそれが高い坂を上らせようとしてきたわけで、観光イベント化している面もあることから、検察がこうした実態をどう評価するかが注目されます。
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コメンテータープロフィール
1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。
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