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前田恒彦

前田恒彦認証済み

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元特捜部主任検事

報告

解説単独犯か複数犯かも捜査の焦点になります。別の報道によると、フロント付近の床などから被害者とは別のもう1人分の足跡が確認されており、犯人のものである可能性があるとのこと。 フロントの防犯カメラがタオルで目隠しされていたとしても、タオルをかける前の状況は撮影されているでしょうし、ホテル周辺道路の防犯カメラのリレー捜査により、逃走車両やそのルートなどの解明も進むことでしょう。事件前の別の日に下見にやってきた姿が撮影されていることも考えられます。 犯人はもっと多額の現金を奪えるともくろんでいたかもしれず、被害額が数万円だったのは結果論にすぎませんし、強盗殺人罪が成立することに何ら変わりはありません。 被害者の手首を縛り、ひものようなもので首を絞め、刃物で首を切りつけ、腹部を何度も刺すなどしており、強固な殺意が認められます。開き直った犯人が次の凶行に出ないように、一刻も早い検挙が求められます。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 出口保行

    犯罪心理学者/東京未来大学こども心理学部教授

    解説計画性の高い犯行でしょう。 防犯カメラの位置なども周到に調べて犯行に及んでいる。 最近頻発している強…続きを読む

  • 佐々木成三

    元刑事部捜査第一課・警部補/一般社団法人スクールポリス理事

    解説警察は強盗事件の捜査において、「なぜこの日付を狙ったのか」という点を重要な捜査項目としています。例え…続きを読む

コメンテータープロフィール

1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。

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