見解形式上はともかく、実質的リーダーは発言力のあるハレド・メシャール元政治局長でしょう。 ハマス軍事部門「カッサム旅団」は現在、死んだヤヒヤ・シンワルの実弟ムハンマド・シンワルらが指揮していますが、ヤヒヤ・シンワル前政治局長やサレハ・アロウリ元政治局次長(1月にレバノンで殺害された)らハマス政治局内のカッサム旅団系ボス連がほぼ全滅したので、メシャールらに形式上は話を通したうえで、イランのイスラム革命防衛隊の工作機関「コッズ部隊」の指導下に。 カッサム旅団含めてハマスの今後は、メシャールとイランの関係性次第という局面になるでしょう。 メシャールはヤヒヤ・シンワルやアロウリらに比べてイラン機関とそれほど親密ではありませんでしたが、今はハマスの頼りはイラン機関なので、両者の関係はかなり密になっています。
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コメンテータープロフィール
1963年、福島県いわき市生まれ。横浜市立大学卒業後、(株)講談社入社。週刊誌編集者を経て退職。フォトジャーナリスト(紛争地域専門)、月刊『軍事研究』特約記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て軍事ジャーナリスト。ニューヨーク、モスクワ、カイロを拠点に海外取材多数。専門分野はインテリジェンス、テロ、国際紛争、日本の安全保障、北朝鮮情勢、中東情勢、サイバー戦、旧軍特務機関など。著書多数。
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