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黒井文太郎

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軍事ジャーナリスト

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補足そもそもトランプの「私なら1日で停戦できる」発言は、米軍内で希少な親トランプ派の高官だったケロッグの安直な停戦案を真に受けただけでしょうが、プーチンもゼレンスキーも呑みませんので(※プーチンは戦局の現状維持で停戦を望んでいるかのような見方を散見しますが、プーチン本人の発言はそうではありません)、この案では停戦は成立しません。 トランプの性格からすると、「私がベストな提案をしたのに、プーチンとゼレンスキーが拒否した」と停戦不成立の全てを当事者のせいにし、自分はメンツをつぶされたと考えます。それでトランプは「米国民のカネは出さない」とウクライナ支援を縮小する可能性が高いと推測されます。結果的にウクライナ側に著しく不利になる可能性がたいへん高いと言えます。 ゼレンスキー側はなんとかトランプの顔を立てる努力をするでしょうが、なかなか難しいのが現実です。

コメンテータープロフィール

1963年、福島県いわき市生まれ。横浜市立大学卒業後、(株)講談社入社。週刊誌編集者を経て退職。フォトジャーナリスト(紛争地域専門)、月刊『軍事研究』特約記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て軍事ジャーナリスト。ニューヨーク、モスクワ、カイロを拠点に海外取材多数。専門分野はインテリジェンス、テロ、国際紛争、日本の安全保障、北朝鮮情勢、中東情勢、サイバー戦、旧軍特務機関など。著書多数。

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