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鈴木一人

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東京大学教授/地経学研究所長

報告

解説結局のところ、ハマスという組織は指導者を殺害してもなくならず、カタールに拠点を置く限り、組織として存続し続ける。イスラエルから見れば、当面の軍事的脅威は排除できるかもしれないが、今回起きた出来事は、全てハマスの組織的記憶の中に埋め込まれ、また将来にわたって紛争が繰り返されることになる。おそらくイスラエルとすれば、全てのパレスチナ人をガザ地区(またそれに加えてヨルダン川西岸)から追放し、かつての自分たちのように、パレスチナ人を亡国の民族として、世界をさまよう人々にするつもりなのかもしれない。今のイスラエルのやろうとしていることに理屈をつけて説明しようとすると、こういう結論になるしかない。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 川上泰徳

    中東ジャーナリスト

    見解ハマスには政治と軍事を統率する最高指導者はおらず、もともと集団指導である。今回は政治部門トップの政治…続きを読む

  • 黒井文太郎

    軍事ジャーナリスト

    見解形式上はともかく、実質的リーダーは発言力のあるハレド・メシャール元政治局長でしょう。 ハマス軍事部門…続きを読む

コメンテータープロフィール

鈴木一人

東京大学教授/地経学研究所長

専門は国際政治経済学。研究対象は宇宙政策、核不拡散、原子力安全、国際保健ガバナンス、経済安全保障、経済制裁、半導体政策、欧州統合、中東問題(特にイラン)など。宇宙政策委員、国際宇宙アカデミー正会員、日本安全保障貿易学会会長などを兼任。

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